心から弾こう!

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瞬く間に一月の半分が過ぎた。

信じられないこのスピード。

おたおたしてると時間においてかれるぞ!


年明けは2日にコンサートが終わったら、その後は怒濤の伴奏だった。

毎年恒例のもう何年何十年?続いているチェロの毛利伯郎先生門下の発表会。

毎年、年明けすぐだから生徒さん達は大変。年末年始も遊んでいられない。

私も毎年、チェロを始めたぴちぴちから音大卒業生にいたるまでを伴奏している。


一年ぶりに会うみんなは成長が手に取るようにわかる。

背丈の成長、人間的成長からチェロの成長にいたるまで嬉しい成長を感じる。

かわいかった男の子は青年になり、シャイな青年はかっこいい男性になり、

大学卒業するくらいになるとおっさんになってくる。

女の子もすぐに女性になり、うっかりするとお嫁さんなってしまう。

その分、こちらも年をとってるのだけれど、気持ちだけは皆と一緒。

少しでも本番を気持ちよく弾けるように曲を支える。

大人になったら忘れちゃうのかな?と、ちょっとせつなくなる時もあるけれど、

でも、音楽の素晴らしさ、演奏することの楽しさを体験してほしくて一生懸命伴奏している。


そして桐朋学園の卒業試験がやってくる。

高校卒業試験、大学卒業試験は一般公開でホールで行われる。

そして、卒業試験だけ嘱託伴奏員がかりだされる。

高校3年の締めくくりに、大学卒業の最後に、いい演奏で次のステップへ行けるように私も頑張る。

きっと生徒さんたちには「うるさいピアニストだなぁ」と思われているだろうけれど、

曲の作りやフレーズ、ハーモニー、アンサンブルの必要性をガンガンアドヴァイすする。

「あのピアノの先生はうるさいよ。めんどくさいよ」という評判がたち、

本当に勉強したい子だけがくるのが理想だが(汗)昔よりはうるさいことを言うのも仕事だと思っている。


1月は若い人との共演ばかり。

何より大切で難しいのは「自分の心から演奏すること」

表面的でなく、本当に心で正しい音楽を感じて心から演奏する。

これは本当に大切で、本当に難しい。

小さい子も上手な子が多いせいか、本人も親も本番でたくさんのことを求めてしまう。

そうすると小さくまとまった演奏になってしまいがちだ。

自分もまさにそうだったのでよくわかるが、何よりも子供の頃は心から気持ちを出して生き生きと弾く事を学んでほしい。


その「心から気持ちを出して弾く」ことは、大人になってからやろうとしても難しい。

演奏とは心で弾くものという習慣をなるべく若いころに身につけてほしい。



みなさま、あけましておめでとうございます。


2012年が始まった。

今年は2日からコンサートがあって、あまりのんびりムードではなかったが

それでも名古屋で義父や甥達と遊び、横浜で両親や姉家族と話すことが出来た。

12月30日に名古屋に着いて、義母のお参りをして、皆が一年健康で過ごせた事、そして楽しく過ごしていることを報告すると、やっと1年間の役目を果たせたようなホッとした気持ちになった。

きっと2012年も私達を上から見ながら「しっかり頑張りなさい」と叱咤激励してくれているに違いない。


私の両親はありがたいことに二人とも元気で健康だ。

夫婦仲良く、今年も美味しいおせちをばっちり作ってくれていて、

せっせと働く姿に改めてすごいなぁと思った。

誰よりもさっと立ち上がり、なんだかんだと用意している。

すごく年をとっているのに全くそれを感じさせないので、私もついつい甘えてしまっている。

いつまでコンサートに来てもらえるのかななどと考えながら、

聞いてもらえるコンサートは満足出来るようにしっかりしなければと決意を新たにした。


1月2月はスケジュールがつまっていて忙しそう。

けれどもあわてないあわてない。

バタバタするとろくなことはないので、忙しくても自分の時間をとらなくっちゃ。

今年も音をきいて、脱力を心がけて、いい音いい音楽を目指していこう。


今年もどうぞよろしくお願い致します。




2011年の終わりに

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いったい2011年の終わりには日本はどうなっているのだろう・・・

そう思っていた2011年が終わろうとしている。

もはや今年の記憶は3.11の前か後かという区分でもいいくらいの大惨事。

初めて「生きている事・幸せな事」の意味を考えた。


地震が収まった後にあわててつけたテレビから流れてくる見たこともない津波の恐怖。

福島原発への不安の毎日。

東京のスーパーからものがなくなった不気味さ。

3月中は東京に住んでいても緊張の連続だった。


あれから9ヶ月がたち、もうすぐこの2011年が終わろうとしている。

復興など気安く言えない東北の現在、未だ収束のつかない原発。

自分の無知さ、むなしさ、怒りがこみ上げてくる毎日だった。

それでも時は過ぎ、あと2回寝れば2012年だ。


確実に心の意識は変わったと思う。

生きているということ、健康であるということ、そして音楽をやっているということ。

今まで当たり前だったことが大切で意味のあることになった。

きっと我々音楽家は皆が音楽の無力と音楽の力の両面を考えたに違いない。


今年はよく練習した。

これまでにないくらい、一回一回のコンサートを大切にしてきた。

練習することは自分をみつめること。

出来ていることと、出来ない事を受けとめる事。

「何かをつかみかけてはやり直し」の連続だった気もするけれど、

何かを求める道はずっと続くのだからあきらめずに続けよう。


そして今年は私にとっては身体元年である。

直感的に思い立って、鹿児島へとある人を訪ね、肉体のしくみや使い方、鍛え方を教えてもらった。

それは今まで聞いた事もないようなことだったが、なぜか「これだ!!」と確信した。

それからというもの、毎日毎日体操を続け、脱力や姿勢のアドヴァイスを受け、

ある意味180度身体への考え方が変わってしまった。

それは例えば演奏時の重心や表現における身体の役割など、

肩こりとはほど遠いと思われることにまで変わってしまった。

これは私の中では劇的な出来事である。

今まで、練習してはマッサージや整体やとにかく辛くならにためにありとあらゆる事をきたのだが、

今では体操するだけで、何時間弾いても本番が続いても大丈夫になった。


2012年も楽しみなコンサートがたくさんある。

それらをきちんと準備していい演奏が出来るのかという不安もある。

でもこうして楽しみや不安を抱えながら、もがいていくのが人生なのだと最近思うようになった。

いいことばかりを期待するのはやめよう。

自分の身に起こる全てのことに意味があるのだ。


ブログを読んでくださった皆様、コンサートを聞いて下さった皆様、CDを聞いて下さった皆様。

今年一年、本当にありがとうございました。

2012年ももがきつつ、音楽とともに生きていきます。


今年もまた大掃除も出来ずに年を越しそうですが、気にしない気にしない!

また来年!



カジュアルコンサートに出演するのは2回目。

いつもお客さんがいっぱいのコンサートで皆さんが音楽を楽しもうとしている空気が広がっている。

今回は「知られざるビオラの魅力」


ビオラの柳瀬省太さんとのリサイタル。

ビオラのオリジナルばかりでどの曲も素晴らしい。

マルチェロから始まり、ボーン・ウィリアムのエレジー、グラズノフのエレジー、

ビュータンのロマンス、そしてブラームスのビオラソナタ第2番。


ビオラっていいなぁと思わざるをえないプログラムと演奏だった。


私は柳瀬さんの音が好きだ。

以前、リヒャルト・シュトラウスのドン・キ・ホーテを聞いた時も、その明るい音と、

自然な音楽性にぞっこんになった。

それ以後、何度か室内楽をご一緒させていただいた時も彼の力む事ない自然な音楽にどれほど助けられたことか。


今日も本当に素晴らしかった。

前半のそれぞれの性格の違う小品も、後半のブラームスも音楽のつかみが素晴らしい。

そして何と言っても彼の音色だ。

特にブラームスの音色にはぴったりだと思った。

一緒に弾いているのが何とも心地よい。


皆さんにもそれが伝わったようで、拍手がとてもとても暖かく嬉しかった。

なかなかビオラのリサイタルで楽しめないぞ!


願わくば、彼の普段のおちゃめな面白さも皆さんに伝わるといいなぁ。

な~んて思いながら次の共演を心待ちにしている。



ピアノファクトリー in 岡山 

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わずか6時間の岡山滞在だったが、充実した一日となった。

初めて訪れた「ピアノファクトリー」

代表取締役の横田さん自らが調律師。

さらに扱っているピアノがベヒシュタインとディアパソンというマニアックさ!!

横田さん初め、山岡さん、佐野さんと調律師ばかりのピアノファクトリー。

皆さんがピアノという楽器を愛し、大切に思っていることがひしひしと感じられて本当嬉しかった。


そこのピアノファクトリーの20周年コンサート。

そんな記念すべきコンサートによんでいただけてとても光栄に思う。

お客様がまた音楽好きな方が集まって下さって、非常に集中したいい空気感の中で演奏出来た。


こうしてピアノを通じて人と知り合い、ピアノを聞いてもらう。

昨日まで知らなかった人達なのに、今日はもう音楽を通じた絆が出来ている。

音楽の持つ力は大きい。


最近、集中して弾いているシューベルトの即興曲op.90。

練習しても練習しても、もっと深く、もっと美しく、もっともっと・・と思い、

なかなか納得がいかない曲。

しかも練習が全く飽きない。時間が許すならいつまででも練習していたいとさえ思う。

一生、弾いていきたい曲だな。

今日、嬉しかったとこはこのシューベルトがよかったと言われた事。

今の私には何よりも嬉しい。


本当に充実したコンサートだったし、素晴らしい出会いだった。

岡山日帰りはきついなぁ、と思っていたが、なんのなんの、ワクワクした一日となった。


次回、よんでいただけるその日まで、レベルアップしておかなければ!

アドレナリンが騒ぎだした。



ピアノセレクションセンターにて♫

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1年半ぶりの再会は嬉しい。

島村楽器のピアノセレクションセンターでのコンサート。

ピアノセレクションセンターというくらいだから、ピアノがダ~~~っと並んでいる。

その姿は圧巻。その中で一台一台弾いていったら、ピアノって全てが性格も音もタッチも違うんだと

わかってもらえるのではないかしら?


今日のピアノはスタインウェイのDで1956年のもの。

島村楽器の鈴木さんが直接ルクセンブルグまで買い付けにいったらしい。

すごく質も状態もいいピアノだった。音色も豊か。


今日の私の中でのメインはシューベルト。

このシューベルトの即興曲が大好きなのだが、精神的にきつい曲で、

特に第1曲目は何か恐怖感や孤独との内なる戦いのようだ。

タンタンとけれど立ち止まる事なく歩いていくこの曲を練習しているとだんだん精神が鍛えられていく気がする。


最近、とみに自分の本番の出来がよくわからない。

終わって「どうだったかしら?」と思う事がしばしばだ。

うまくいったとかイマイチとか、昔はなんで思っていたんだろう?

もしかしたらミスの数で判断していたのかしら?

このごろは毎回毎回、精一杯やったけどどうだったかな???という不安になる。


ここセレクションセンターの石塚さんこそが、今回のコンサートを企画から開催まで頑張って下さった。

彼女が喜んで下さったのが本当に嬉しかった。

信頼している方との仕事は頑張る事も嬉しい。


島村社長ともお食事をさせて頂いたが、彼一代で島村楽器をここまでにしたとは思えないような

優しい感じのダンディな方だった。

本当に音楽が好きで、コンサートにも月に何度も足を運ばれるそうだ。

「好きな事じゃないと頑張れませんよ」とおっしゃっていたのがとても印象的。

社長さん自ら、音楽好きでコンサートに足しげく通うっていうのが素敵だし、きっとそんな所にも

一つの音楽教室から日本全国140店舗ほどの楽器店になった島村楽器の今日の成功の一つの要因がある気がした。


ピアノという楽器を通して人と人がつながっていくのって素晴らしい。


ギエムで感じた「表現とは?」

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表現ってこういうことか、と、何か大きなヒントを教えられた気がする。

ずっと頭の中でそれを整理しようと思っているがなかなか出来ない。


シルヴィー・ギエムを観た。

あの肉体はなんだ!?

手も足も胴体もそれぞれが独立しているような身体だ。


そのエンターティメントとしての素晴らしさや舞台、台本の面白さはもちろんなのだが、

一番感じたのは彼女の「表現」ということ。

それはもはや「踊っている」というものではなかった。

生きているとでも言ったらいいのか?

そのギエム扮する役の人が生きている。その役の人が喜んでる。その役の人が打ちひしがれている。

その役の人が愛している。


人間が言葉を持たずに自分の気持ちをわかってほしいと思ったならば、

こんな動きをするのではないか、と思わせる動きだ。

何も言わないのに手に取るようにその気持ちがわかる。

心に直接訴えかけてくるのだ。


時々、コンサートを聞きに行って消化不良で帰る事がある。

きちんと弾けているのに「その役の人」が見えない。

ほとんどミスもないのに「その役の人」の気持ちが感じられない。


観に行ったり聞きに行ったりする人は「その役の人」の人生や感情に自分の感情を照らし合わせる。

そして「その役の人」と一緒に(会場が一体となり)感情を高ぶらせ、どこかに連れて行かれるのだ。

それが「表現」であり、一瞬の旅なのだ。

映画でも音楽でも演劇でもバレエでも、その時間だけは全く日常から逸脱して、

違う人間になって違う国や時代や波瀾万丈の人生を、激しい恋愛を、辛い状況から這い上がる勇気を経験する。

それを「一緒に経験する空間」でなければいけない。


すごく不安になった。

私はそんな表現が出来ているのか?

そんな旅をしてもらっているのか?

もっと表現の中の最も基本的な部分にフォーカスしていかなければいけない。

目先のことや難しいパッセージなど演奏家の勝手な事情なのだ。


一流はすごい。


二人の天才

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いい演奏やいい器は人を元気に豊にさせるが、今日はその最高の日。

簡単に言うと、楽吉左衛門を見て、ヨーヨーマを聞きに行ったのだ。


楽吉左衛門とヨーヨーマ。

国も違えばやっている仕事も全く違う二人の天才。

一人は楽家初代長次郎から代々続いた楽家の15代の陶芸家。

楽茶碗の本家本元だ。

ヨーヨーマは言わずと知れた世界的チェリスト。

彼のショスタコービッチの協奏曲をライブで聴きたかったのだ。


楽吉左衛門の茶碗はそれはそれは素晴らしかった。

部屋に入っただけで神々しい空気があった。昔から彼の茶碗が好きで本で見たり何回か本物も見て来たが、

いつもガラス越しだった。いくらガラスに張り付いてみても埋められない距離がある。

今日はガラスもなく上から横から正面から見ていたら「どうぞお手に取ってご覧下さい」との声。

触れるなんて感激!手に取ると、軽さといい感触といい手にしっくりくる。

削りも高台も釉薬もかっこ良く、時間を忘れて眺め触っていた。

4つあった茶碗の中で一番気に入ったものは何と670万円!!

ろっぴょくななじゅうまんえん??

しかし4つとも完売となっていて、なんだ日本は不景気じゃないじゃないかと苦笑してしまった。


京都にある楽美術館に行くと、初代長次郎から15代までの茶碗を見る事が出来るが、

この茶碗もあと100年、200年たったらどんな風になっているのだろう。

今現代の感覚で見る茶碗と100年たって100年前の茶碗として見るのと、どんな感覚の違いがあるのかな。

今感じるかっこよさは普遍のものなのか、それとも現在の感覚にマッチしているだけなのか。

興味はつきないなぁ。


あまりに感激して魂を吸い取られたようになってサントリーホールにヨーヨーマを聞きに行った。

でもこれがまたまた怪演で吸い取られた魂をパワーアップして注入してもらったようだった。

1楽章などワンフレーズで弾ききったようにあっという間に感じたし、

一瞬足りとも隙のない集中力。すごかったなぁ。

同じ人間とは思えない別次元の演奏家のよう。

好みはあるにしても今世紀の生んだ天才に間違いない。


今月は嬉しいことが色々ある。

金曜日にはギエムを観に行くし、来週はベルリンフィルだ。

月末のリサイタルを控えて練習に埋没している毎日だが、いいものは実に沢山の事を教えてくれる。

まさに芸術の秋、真っ最中である。



学生時代から弾いていたベートーヴェンのチェロソナタの楽譜はヘンレ版。

ヘンレ版はドイツものを弾くには絶対安心な出版社だ。

この楽譜もボロボロになってきたが長い間の大切な記録になっている。

しかし今回、ベートーヴェンの楽譜をベーレンライターに変えた。

新しい改訂版なるものが出たからだ。

正確に言うと何年か前に出たのだが、新しい楽譜に変えるのを躊躇していた。

新しい解釈を勉強する時間が必要だったし、何よりも本番で新しい楽譜を使うことのリスクが大きかった。


でも、今回やってみようと踏み切った。

小さな記号がついていたりついていなかったり、ついている場所が違ったりとちょこちょこと違う。

それを確認しながら勉強していった。

そして本番。

面白い事に自分の中で随分と新しい解釈が生まれたと思う。

解釈などというとちょっと大げさなのだが、曲に対するイメージが少し変わった。

またあんなにチェックしたのに本番で初めて気がつくこともあった。


それにしてもベートーヴェンのチェロソナタは素晴らしい。

もちろんピアノソナタもバイオリンソナタもあげればきりがないのだが、

私はソナタに関してはチェロソナタの出来映えは秀逸だと思う。

今回弾いたのは2番だったが、1番から5番までどれも素晴らしい。

全曲を一気に弾いてみたい。(死にそうだけれど・・)


後半はラフマニノフのソナタ。

このピアニスト泣かせのソナタは本当に難しい。弾くのももちろんだがバランスをとるのが難しい。

楽譜の奥行きを感じながら弾いていった。


岐阜の現代美術館でのコンサート。

主催している岐阜現代美術財団の金田さんは本当に音楽を愛していて、

お会いするとずっと音楽の話で盛り上がるような素敵な方だ。

こういう方が音楽を皆さんに紹介してくださり、音楽の素晴らしさを皆さんに提供する。

だから、ここのお客様は素晴らしい。

お客様一人一人が音に耳を傾け、楽しんでくださっているのがわかる。

素晴らしいなととても感銘をうけた。

今回は栃原敏子さんという画家の方の作品を壁面に飾り、その中での演奏だった。

こんな贅沢な空間ったらないな!!

私が岐阜に住んでいたら、毎回コンサートにうかがうのに!


また来年の再会を心から願っている。

もっともっと練習しよう。

もっともっと腕をあげたい。

もっともっと音楽は素晴らしいものなのだから。



Thanks 熊本!

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私をいつも鍛えてくれる地、それが熊本だ。

ここで演奏することで、自分の一年の勉強具合、成長具合がわかる。

出来るようになったこと、今後必要なこと、まだまだ勉強しなければいけないこと、

本当に色んな事がわかる。

こういう場所があるって幸せだなと思う。


坂本緑先生は御年還暦!なのにリサイタルをして、そして何よりそのレベルを保っていることに

本当に尊敬を覚える。

私は彼女の凛とした生き方が好きだ。

妹のような気持ちで、あたかも親戚の家にいったかのようなくつろぎ方で、リハーサルのみならずお食事までお世話になっている。

そして、本番での一言一言の緊張感。

細い声質なのだが、どこまでも一直線に声が通って行く。


勝部先生の豊かな表現力は一緒に弾かせていただく度に身にしみる。

そうか、音楽ってこうやって出来ているんだと思う。

演奏会後の打ち上げで「もっと歌がうまくなりたい」とおっしゃって、いつまでもその気持ちを持ち続けていることに感激した。

こうして心から尊敬出来る音楽家の、そして人生の先輩がいるのは幸せだ。


今回ご一緒出来たピアニスト、島優子さんにも刺激をうけた。

熊本在住のピアニストだが、音楽に誠実で、一本筋の通った強い何かを持っていらっしゃる方だ。

その人間性やピアノに対する姿勢に感心して、熊本に来てこうして出会えたことに感謝したい。

そして桐朋の後輩にあたる柴田遥子さん、トランスコンティネンタルDUO、彼らのおかげでコンサートの楽しさや魅力は間違いなく増えたと思う。


他にもあげるときりがないほど、沢山のかたにお世話になった。

県立劇場関係者、調律師の平井さん、熊本ピアノの森永さん、小山幼稚園、

そして私のようなどこの大学の先生でもないピアニストのレッスンに生徒さんを送り出した先生方。

心からの感謝を申し上げます。


前回、熊本ラーメンの「黒亭」に行ったので、今回は「大黒」に行った。

おいしかったなぁ。熊本に行くと一度はラーメンを食べたくなる。


次回、また熊本に来てピアノを聞いていただくその日には、今回よりもっといい演奏を!と固く心に誓った旅になった。



CD情報

諸田由里子 ピアノ・リサイタルII
ドビュッシー「版画」

2010年1月25日発売。
諸田由里子 ピアノ・リサイタルII
ドビュッシー「版画」イメージ
ショパン:ノクターン No.1Op.9-1 No.4 Op.15-1 遺作 マズルカ No.32 Op.50-3 モーツァルト:ピアノソナタ第13番 B-dur K.333 ドビュッシー:アラベスク 版画 月の光
WWCC-7633 ¥2,625(税込)


Profile


諸田由里子 Yuriko Morota
ピアニスト Pianist

●ホームページはこちら

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